Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 漫画 1巻 感想とネタバレ
かつて魔界の軍勢が人間界に押し寄せた戦において、
人類を勝利に導いた武器・神誨魔械(しんかいまかい)。
戦の後、数多(あまた)の神誨魔械は各地の護印師(ごいんし)によって守護されてきた。
しかし、護印師の丹衡(たんこう)・丹翡(たんひ)兄妹によって守られてきた最強の宝具・天刑劍(てんぎょうけん)が、
今まさに蔑天骸(べつてんがい)率いる悪の手に落ちようとしていた。
蔑天骸の追っ手から逃れる途中、丹翡は、凜雪鴉(りんせつあ)・殤不患(しょうふかん)と出会う。
奇縁に導かれし3人の行く末や、如何(いか)に!?
TOKYO MXで話題沸騰の王道武侠ファンタジー『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』が、早くも漫画化! モーニング初登場の虚淵玄を原案に迎え、漫画を描くは『コンプレックス・エイジ』の佐久間結衣!!
漫画版でしか見ることのできないキャラクターの表情をはじめ、オリジナル要素満載です!!
原案:虚淵玄 漫画:佐久間結衣
※基本的にネタバレが含まれるため、続きを読む際はご注意ください。
この第1巻には全部で7話収録されています。
原作である布袋劇で言えば、第1~3話の冒頭部分までになります。
無双の力を発揮する武器、「神誨魔械[しんかいまかい]」。
数多の神誨魔械は「護印師[ごいんし]」らによって長く守られてきたが、
その中でも最強の武器、「天刑劍[てんぎょうけん]」を代々護る兄妹がいた。
その名は「丹衡(タンコウ)」、「丹翡(タンヒ)」。
天刑劍は刃・鍔・柄の3つに分けて封印されていたが、ある時兄妹は「蔑天骸(ベツテンガイ)」なる悪漢率いる徒党「玄鬼宗[げんきしゅう]」に襲われ、丹衡は命を落とし柄を奪われてしまう。
丹翡は偶然にも「凜雪鴉(リンセツア)」、「殤不患(ショウフカン)」の両名と出会い、その助けを得ることとなる。
丹翡が守る天刑劍の鍔を奪おうと襲い来る「獵魅(リョウミ)」と玄鬼宗郎党達。
雨傘の義理を果たす為丹翡を助けた殤は、彼等から「お尋ね者」として手配されてしまう。
成り行き上、再び玄鬼宗と対峙する殤の前に、「狩雲霄(シュウンショウ)」と「捲殘雲(ケンサンウン)」二人の男が姿を現し助太刀した。
狩雲霄は凜雪鴉とは古い馴染みであり、捲殘雲はその舎弟で彼の頼みにより仲間に加わるところまでを描いています。
感想
基本的には布袋劇に忠実にコミカライズされています。
人形劇では見れなかった表情や、心情が分かり易く伝わって来まし、布袋劇は展開が早いため、関係性など解らなくなりがちなのですが。
漫画は流れるように読めて尺の都合で割愛されたシーンや、細かい日常シーンなどを挿入している為、本編を上手く補完できています。
ただ漫画である以上、布袋劇に比べて迫力やスピード感はやや落ちる感じになってると思います。
絵柄は細部まで描かれていますが、作者の癖なのか特に蔑天骸がたれ目なのには少し違和感を感じました。
また巻末には原案者である虚淵玄氏と佐久間結衣氏との特別対談も収録されています。